ユリス・ナルダンは2019年、Only Watchが支援するデュシェンヌ型筋ジストロフィーなどの神経変性疾患の研究の大義と深く結びつくブランドのコンセプトウォッチを開発した。
BioroboticsラボやTranslational Neural Engineeringラボの系列のEPFL(スイス連邦工科大学ローザンヌ校)のリハビリテーションと支援ロボットの研究グループであるREHAssistは、変形性の筋疾患の患者の方への適合度が世界で最も高いエクソスケルトン(外骨格/パワースーツ型ロボット)のAutonomyoを開発した。この装具は、着用するとヒトの骨格を模倣し、動き(下肢の屈曲、伸展、外転)の意図を検知し、着用者に歩行させることができる。
この開発に伴い、2019年度のOnly Watchのチャリティオークションの支援の一環として、スイスのウォッチメーカーのユリス・ナルダンはこのたび、ユニークピースのEXO-Skeleton Xをデザインする運びとなった。
SKELETON Xは、生物工学的な印象を与えるケースを採用し、エルゴノミックなデザインを際立たせている。屈曲性のあるダブルブレードがスクリュー2本でケース側とラグ側に取り付けられており、ラグとケースとの間にわずかに遊びをもたせることで、タイムピースのフレキシビリティを高めている。
ストラップは簡単に調節できる非一体型で、エルゴノミクスの特性を引き立てている。このテキスタイルストラップは、手首にぴったりとフィットするようにデザインされた、医療用エクソスケルトン(外骨格)のしなやかなストラップを思わせる。そのほかにアンスラサイトグレーのPVDベゼルを合わせ、オレンジのスーパールミノバのスプラッシュをインデックスと針に施し、いずれもこのタイムピースの魅力となっている。文字盤は、長方形の内側にホワイトのデザインをあしらった分子構造で、Only Watchの背景にある医療的な目的を表現している。
サイズは小ぶりな42mmでEXO-SKELETON Xのケースのシャープなラインがトレンド感を打ち出す。印象的な幾何学的な模様と、Xで描かれた4つのインデックスが目を楽しませる。フリーク ビジョン最大の技術革新により、キャリバー UN-371の心臓部では、時計内部で時を刻む姿を楽しめる。また、超軽量のシリシウム製のテン輪の外縁にニッケルフライウエイトと安定化マイクロブレードを備えている。
Only Watchオークションでは、ラグジュアリーなウォッチブランドのユニークなタイムピースが勢ぞろいする。2005年以降、約50社のブランドから提供された時計のおかげで、この目的に対して約4000万スイスフランが集まった。2019年のコレクションは、世界中の多彩なイベントの開催地で公開されるが、そのトップを切って、9月25日から28日に開催されるモナコ・ヨットショーで初公開となる。その後、このツアーはドバイ、パリ、ロンドン、ニューヨーク、東京、シンガポール、香港、台北をまわり、最後にジュネーブのフォーシーズンズ ホテル デス ベルゲスに11月9日に到着し、オークションハウスのクリスティーズに出品される予定だ。
ユリスナルダン ニュース 記事の出典先はこちらから
https://www.ulysse-nardin.com/jp/news/exo-skeleton-x
Only Watch イベントについてはこちらから
http://www.onlywatch.com/
RehAssist についてこちらから
https://rehassist.epfl.ch/